aurorehuber.fr | 10.0%割引 M3031●江戸明治和本●三界一心記図会（嘉永2年）春屋繊月 上河淇水 心学

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●江戸明治和本●三界一心記図会［〈心学要解〉三界一心記図会・三界一心記心学要解］（嘉永2年）
【判型】半紙本3巻3冊。縦227粍。
【作者】 春屋(ハルノヤ)繊月(センゲツ)（真脱庵・為麻絢）編・序。上河淇水（正揚）校。松川半山（翠栄堂・直水）画。
【年代等】嘉永2年6月序。嘉永2年7月刊。［大阪］秋田屋幸助ほか板（後印）。
【備考】分類「心学」。文保元年成立（後の創作とも）、慶安2年初刊『三賢一致書（三界一心記）』が「釈易両道に倚(カタヨッ)て三教一致の意微薄」なことを惜しんだ上河淇水がこれを解説を施し未完に終わった一書を門弟・春屋がその遺志を継いで補述し、淇水三十三回忌の年に公刊した絵入り教訓書。上巻は「三教、并諸宗諸道一心神人合一の理談」で、太極、書名（三界一心記・三賢一致（書））の由来、七情、万物の根元（霊性）、陰陽和合、本心を知る（明徳を明らかにする、放心を求むる）ことなどを種々の故事や寓話を引いて諭す。中巻は「三種神器、並ニ易道暦術主意の理談」で、五行・五徳・虚空、天人合一、陰陽五行説に基づく受胎のあらましなどを説く。下巻は「十ヶ月母胎守護十三仏、并ニ天地人呼吸心学現益談(げんえきばなし)」で、神仏習合や真言密教思想の観点から陰陽和合と胎内十月の図・守り本尊、九山・八海、胎蔵界・金剛界、阿吽(あうん)と一心念仏などについて述べ、最後に、淇水の「心学といへば、無下に拙く不学文盲にして俗学、又は異端・別学のやうに賤しめ、文学世智賢き人の侮るは大に非なり。神儒仏ともに聖賢の千言万語悉く心を尽し、性を知るの外(ほか)要なし…」の言葉を掲げて結ぶ。
★原装・題簽付・状態良好。【参考価格（初出品時の相場）：日本の古本屋で、38,500円】。
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